金属ホック世界一の会社が、アパレル供給網を静かに買い集めている——モリト(9837)の地味な強さ
モリト(TSE:9837)は金属ホックの世界シェアNo.1企業。知名度は低いが、安定B2B基盤の上でECチャネルと地域卸売の買収を進め、流行に左右されない服飾資材の業界集約者を目指している。配当利回り3.6%、地味だが確かな複利型企業の一例。
モリト(TSE:9837)は金属ホックの世界シェアNo.1企業。知名度は低いが、安定B2B基盤の上でECチャネルと地域卸売の買収を進め、流行に左右されない服飾資材の業界集約者を目指している。配当利回り3.6%、地味だが確かな複利型企業の一例。
テラドローン(TSE:278A)の迎撃ドローン「Terra A1」がウクライナで実戦配備を開始した。シャヘド型ドローン迎撃に特化した2,500ドルの機体が、400万ドルのパトリオットミサイルの代替として湾岸諸国やNATOの注目を集めている。赤字成長株ながら、今が最も旬な防衛銘柄かもしれない。
SUBARU(TSE:7270)はPBR0.67倍、配当利回り4.5%——苦境の自動車メーカーとして評価されている。しかしその内側には、中島飛行機から続く100年以上の航空技術のDNAと、防衛装備庁に最新ドローンを納入したばかりの実力がある。5月15日の決算発表が再評価のきっかけになるかもしれない。
日置電機(TSE:6866)は今年の関税ショックで5,260円まで売られ、配当利回りが一時3.8%に達した。無借金・自己資本比率90%近くの優良製造業が国債利回りを大幅に上回る——これは業績悪化ではなくマクロ恐怖による売り過ぎだった。
OBCビジネスコンサルタンツ(TSE:4733)が営業利益率45.9%を維持できる理由は機能の優位性ではなく、税理士・会計士エコシステムへの深い統合にある。なぜ海外ソフトが日本のSME市場で勝てないのか、その構造を読み解く。
消費税は逆進税だ。所得が低いほど負担率が高く、輸出企業のように還付もない。この35年間、大企業が三重の恩恵を享受する一方で、実質賃金は横ばい、開業率は先進国最低水準に沈んだ。「緊急避難」として設計された制度が既得権益として生き残るとき、そのコストは常に弱い側が払う。
消費税の輸出還付制度により、年間6.6兆円(国税庁)の消費税が企業に還付されている。その恩恵を最も受けるのは自動車・電機の輸出大企業だ。円安による空前の利益、消費税還付、法人税減税——三重の恩恵を受けながら、同じ企業群が国内投資を絞り海外に資金を流し続けている。
1989年に「高齢化対応」を名目に導入された消費税。しかし同時期、法人税率は40%超から段階的に引き下げられた。財務省・国税庁のデータが示す35年間の数字は、「誰のための税制改革だったのか」という問いを静かに突きつける。
PR TIMES(3922)の強さは単なるプラットフォームではなく、日本に存在しなかった「プレスリリース文化」そのものを作り上げた点にある。売上高80億円・経常利益率43%という高収益構造は、その参入障壁の高さを数字で証明している。
衛星通信市場の覇権争いは「インフラを握った者が総取り」という構図で進んでいる。SpaceXが電波通信で先行する中、ロケット打ち上げ・光通信・デブリ除去・月面通信で日本企業が独自のポジションを確立できるかが問われている。
ウクライナ戦争はスターリンクが軍事インフラとなった転換点であり、「核を使わない戦争」において衛星通信・AIドローンが最強の武器になったことを世界に証明した。
SpaceXは現在6,000機超の衛星を運用するが、寿命5〜7年での打ち替えコストと非上場による財務の不透明性、かつてイリジウムを破綻させた構造的問題との類似点を検証する。
低軌道に数万機の衛星が飛ぶ時代、電波帯域の物理的限界とケスラーシンドロームのリスクが迫る中、レーザー光通信が次世代の宇宙通信インフラとして台頭しつつある。
ChatGPTに検索を奪われつつあるGoogleが、そのAIの計算インフラをTPUで売っている。自分で放った火事に消火ホースを売る構図——Googleは本当に安泰なのか、それとも静かに死につつあるのか。(NVIDIAシリーズ第4回)
NVIDIAのGPUに使われるトランジスタは今や3ナノメートル——髪の毛の3万分の1。この極限の精度を支えるのが日本の素材・装置企業だ。チップの微細化が止まれないAI時代の構造を読む。(NVIDIAシリーズ第3回)
生成AIはなぜ「それっぽい文章」を書けるのか。テンソル・Attention・CUDAを数式ゼロで解説し、NVIDIAの堀がいかに深いかを投資家目線で読み解く。(NVIDIAシリーズ第2回)
生成AIの需要爆発は「稟議書が30秒で書ける」から始まった。なぜNVIDIAだけが儲かるのか——NFLのショットガンフォーメーションで半導体投資の本質を読む。
ホンダ(TSE:7267)株価1,270円。EV損失の一時計上で決算は見た目が悪いが、二輪車世界一・F1エンジン・新興国ブランド力という本業の実力は変わっていない。円安×株安の二重割安を考えると、仕込み時期の可能性がある。
キャピタル・アセット・プランニング(TSE:3965)がQ2 FY2026の営業利益を+77%上方修正。看板の「富裕層向けウェルスマネジメント」より、金融機関の営業システムを静かに握る「規制の堀」こそが本質的な競争優位だ。
中村屋(TSE:22040)のFY2026営業利益は+82%。一見すると突然の好業績だが、実態は2017年から積み上げてきた構造転換の「回収」である。インフレという追い風は偶然ではなく、準備の整った者に吹いた。
日本特殊陶業(Niterra、5334)が2026年3月期の通期予想を再び上方修正。売上高+5.2%、純利益+28.9%。しかし本当の読みどころは、90年間誰の系列にも入らなかったこの会社が、EV時代にデンソーの点火プラグ事業を1,806億円で買い取り、世界シェア60%を握るまでの物語だ。
トーメンデバイス(2737)がFY2026通期予想を上方修正——売上高+17%、配当+25.6%の540円。生成AI需要によるメモリ価格高騰が、サムスン専売商社の業績を直撃した形だ。
スパークス・グループによる澤藤電機(6901)のTOBは、日野自動車との60年にわたる資本関係に終止符を打った。数字の裏にあるのは「親に甘え続けることができない時代」への静かな決別だ。
ダイコク電機(6430)が2026年3月期の通期予想を上方修正——売上高+5.9%の540億円、営業利益+20%の90億円。スマパチ・新基準機・新紙幣という「三重の強制投資」がホール業界を直撃した一時的な特需だ。だがこの波はもう来ない。
旅行業の次の競争軸は価格でもロジスティクスでもない。パリ、ニューヨーク、日本――3つの観光地が教える「約束を守ること」の経済的価値。
HISは円高時代に「若者に世界を」という理念で格安海外旅行を広めた。今、世界が日本に来ている。そのチケットを売っているのはKlookやViatarだ。
ANYCOLORの株価が52週高値から▲49%下落した。直接原因はグッズ在庫評価損による通期下方修正だが、本質はVTuber企業が抱える物理グッズビジネスの経験不足にある。VC売却仮説を検証しつつ、若い経営陣のリスクと可能性を両面から評価する。
欧州自動車産業はEV全振りと資本売却によって何を失ったのか。技術は使われ続けることでしか生きられず、一度途絶えた技術を再起動するコストは想像を超える。企業という「箱」を売ることが、なぜ歴史の崩壊を意味するのかを問う。
ホンダのEV撤退と最大2.5兆円の損失計上が示したのは、単なる戦略ミスではないかもしれない。EVは消費者が望んだ車だったのか。トヨタ・ホンダ・日産・スズキ4社の明暗を通じて、市場の基本原理を問い直す。
クミアイ化学工業(TSE:4996)はQ1 FY2026に売上高+7.7%の467億円、営業利益+24.5%の49.9億円、営業利益率10.7%を記録した。売上の3倍を超えるペースで利益が伸びる背景には、高収益製品へのミックスシフトがある。食料安保への関心が高まる市場環境が、農薬ビジネスに追い風を与えている。
ベステラ(TSE:1433)はQ3累計で売上高+2.2%の111億円に対し、営業利益が+98.3%の7.41億円とほぼ倍増した。自己資本比率も43.9%から64.8%へと急改善。プラント解体の専門会社が、日本の老朽産業インフラと脱炭素投資サイクルが交差する地点に立っていることを示す決算だ。
モロゾフ(TSE:2217)はQ3累計で売上高+0.7%の363億円ながら、営業利益▲38.6%、純利益▲54.6%という結果になった。カカオ価格の史上最高値という逆風と、「高級品は値上げできない」というプレミアムブランドの構造的ジレンマが交差した局面だ。
トリケミカル研究所(TSE:4369)はQ3累計で売上高+26.3%の239億円、営業利益+12.3%の59.0億円、営業利益率24.7%を記録した。半導体ファブが必要とする超高純度の化学前駆体を製造する会社で、AIインフラブームの上流に構造的に位置する。GPUメーカーより存在感が薄いが、その恩恵は確実に届いている。
鎌倉新書(TSE:6184)はQ3累計で売上高+18.0%の83.4億円、営業利益+27.6%の11.6億円、営業利益率13.9%を記録した。事業の核心は終活プラットフォーム——葬儀・相続・空き家・PPP。日本で年間160万人が亡くなるという人口動態の確実性が、この会社のビジネスの床を形成している。
神戸物産(TSE:3038)はQ1 FY2026に売上高+6.9%の1,416億円、営業利益+19.6%の109億円を記録した。経常利益・純利益は一時費用で大幅減となったが、本業は加速している。くら寿司がインフレに悩む一方で、業務スーパーがインフレを追い風にする構造的な違いを読み解く。
三井ハイテック(TSE:6966)はQ3累計で純利益▲74.2%という数字を出した。しかしその内訳を分解すると、65.4億円の一時費用が大半を占める。本質的な問いはここではなく、BEVとHEVの「どちらが勝つか」に関係なく部品を供給できる構造と、原油価格という外部変数が、この先行投資を正当化するかどうかにある。
ANYCOLOR(TSE:5032)はQ3累計で売上高+45.4%の420億円、営業利益率40.2%という突出した数字を記録した。しかしその「なぜ」を理解するには、「VTuber企業」というラベルの先にある社会的構造——ファンが消費者ではなく「クラスメート」として存在する仮想の学校——を見る必要がある。
くら寿司(TSE:2695)はQ1に売上高+7.5%、営業利益+13.6%と好スタートを切ったが、通期の営業利益は▲8.4%の減益予想。「安いから選ばれる」ブランドとしての競争優位が、コストプッシュ圧力によって試される局面に入った。